最近読んだ漫画・小説の感想
うしおととらと戦闘妖精・雪風がよかった。あとバイオメガとかジャイアントキリングとか鉄腕バーディーとか読んだ。
何だこの組み合わせだと思うかもしれないが、とにかくいろんなジャンルのオールタイムベストを抑えるのが自分の読書スタイルなので、最近読んだ中からピックするとこうなる。
- 作者: 藤田和日郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/09/25
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たしか受験中に漫画喫茶で10巻ぐらいまで読んでて、受験終わったら完全に忘れていた。漫画のオールタイム・ベストを調べてたら結構うしおととらを挙げてる人がいて、読んでないのが損な気になっていた。
少年漫画っぽい泥臭さの中にエグさが混じっていて、ところどころ愚直すぎてダサいともとれる演出もあったのだけど、28巻ぐらいからラストに至るまでの展開が見事すぎた。ちゃんと練った伏線なのか連載中の後付け設定なのかわからないが、ここまで綺麗に畳まれると納得するしかない。男たちの死に様が見事すぎる。これを今ではなんか読んでて刺激がないサンデーで連載してたってのがすごい。
これは確かに読まないと損だ。
- 作者: 神林長平
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2002/04
- メディア: 文庫
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- 作者: 神林長平
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/11/15
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三冊で完結していると思ったのだが、続けようと思えば続けられるオチで、とはいえここから先続けても蛇足のような気がする。作者もあとがきで言及していたが、書かれた時点で作者が興味があったであろうものが色濃く出ていて、作品ごとに読後感がまったく違う。
最初の作品は、他者に興味が無い軍人が戦闘機にのって異星人と戦う短編集のような印象を受けたが、グッドラックとアンブロークンアローは人間の意識と宇宙人の精神世界、自我と世界認識のズレを考察するような話に終始した。好みが別れると思う。
自分は1冊目のトマホーク・ジョンの話が好きだ。あとは、ベタだが、破壊される間際に自己の戦闘データを他機に転送し、自分は雪風だと名乗りを挙げて帰還する1巻のラストシーンも非常に良い。戦闘機のAIである雪風にわかりやすい自我と呼べるようなものは確認できないが、与えられた戦闘目的から副次的に発生する行為は、非常に人間的にみえることがある。それに愛着を感じるのも無理はないと思うし、意識があると疑ってしまう。あとはチューリングテストの問題なのだろう。
全編通して、ヒトの自我という在り方は、機械や異星人にも存在しうるか?というテーマが一貫している。グッドラックとアンブロークンアローはより直接的だが(直接的すぎるのが好みがわかれるのだが)。
今はマスターキートンと読んでる。