これから先10年、フロントエンドに関する予言
これは怪文書です
- ここから10年はWASMがDOMのGCインテグレーションを果たしてJSを置き換えるか、JSがWASMに追いつかれる前にまともな言語として進化しきれるかのチキンレースになる
- ES Modules のブラウザ実装が枯れた頃に先鋭化したフロントエンドツールセット群は一旦そこで破棄され、シンプル化への揺り戻しが起こる
- 仮想DOMはブラウザエンジンの何らかの処理で更新が隠蔽されるか専用のDOM更新APIができ、Reactのような実装の手を離れる
- WASMで git, vim, bashなどが porting されるにつれ、再びWebOSのようなものが試みられる
- TC39でJSの型アノテーションの構文だけだけ決めよう => V8 が型アノテーションを元にランタイムを最適化したぜ! => 気づいたら標準化みたいな流れがある
- IE11のサポートは延長されず、MSがなんらかの強攻策に出る
- Houdiniの大部分は頓挫して少数のAPIの追加に留まる
- WebGL上でHTMLレンダラのサブセットが実装される
- WASMがDOMインテグレーションを果たす前にWASM上のGLレンダラーでGUIツールキットがDOMを代替しようとする動きが一度ある
- その反動としてJSでよくね?ってなるタイミングもある。特にセマンティクスの観点から。またはWebGLでレンダリングしたものにセマンティクスを付与する仕組みを作ろうとする。
- HTML/DOM は、今のHTML3,4時代のレガシーを引きずった仕様から一度仕様をリフレッシュしようぜ!って動きが出る。というかGoogleがやると思う。
- AMPは実は↑みたいなことを目指してたんだ!とGoogleが言い出す。AMPが流行らない場合は別の概念でお茶を濁す。
- Facebook は標準化の動きを無視してReactNativeの延長上で環境を抽象化して独自世界を築いていく
- あるいは Facebook が自前のブラウザを持とうとして、それはMobileのFacebookの描画に最適化される
- 今時点のストッパーであるSafariだが、iPhoneがシェアを失えば失うほどSafariの標準準拠度は上がっていきどちらかというと準拠度は高い方になる
- WebVRや3DのビューのためにCSSプロパティ群が追加される。depthとか。使われるかどうかともく。
- 開発者向けにLinuxデスクトップの文脈でElectronOS或いはそれに準じた環境が出る(使われるかどうかはともかく)
- Web開発者の環境はMacを見捨てて何らかのLinuxデスクトップか Docker on Windows に主戦場が移る
10年スパンで2割ぐらいは当たってほしい。