「JavaScriptエンジニア養成読本」でCoffeeScriptについて書いた
kyo_agoさんに誘われて、CoffeeScriptについて1章書きました。
JavaScriptエンジニア養成読本[Webアプリ開発の定番構成Backbone.js+CoffeeScript+Gruntを1冊で習得!]:書籍案内|技術評論社
他の章の紹介は他の著者さんに任せるとして、自分の書いた章について少し紹介。
JavaScriptエンジニア養成読本を書きました - watilde's blog
実践的CoffeeScript
CoffeeScriptの言語仕様について、初心者でも誤解しないよう、言語マニアでも新しく学びがあるように書いたつもりです。
とくにオブジェクトや配列のパターンマッチ、CoffeeScript特有のオブジェクト指向のイディオム、大規模開発時のディレクトリ構成について実例を交えて書きました。
たとえばこんなコード
module.exports = class Point constructor: ({@x, @y}) -> p = new Point x: 1, y: 2 p.x # 1
xとyをプロパティに持つPointクラスを定義しただけですが、このコードだけでもCoffeeScriptの特徴をいくつか端的に説明できます。
- クラス文法がある
- コンストラクタの引数受け取り時にxとyをパターンマッチし、this.xとthis.yへ代入している
- new, 関数コールの引数の括弧は省略可能である
- オブジェクトリテラルは{}で囲わなくても自動的に一つのオブジェクトだと認識される
他、その他のAltJS(とくにTypeScript)との関係や、ES6への言及もあります。
とにかくフロントエンドの本と比べて、実践的な本です。CoffeeScriptを大規模プロジェクトで使っている or 使いたい方は是非購入の程を検討されてはいかがでしょうか!
あと、念の為に言っておきたいのですが、竹馬 光太郎(ちくば こうたろう)は執筆用のハンドルネームではなく、正しく僕の本名です。