昔ながらの「片手間に書くJavaScript」の限界
Javascriptを使うのをやめろ:Railsの時代遅れ云々についての結論 - Qiita
この記事は、全体的に自分の業務以外の評価基準やトレンドを知らないんだなという感じで、わざわざ付き合うと精神的に消耗する感じがした。ただ、それが彼らの本職でない以上、自分もこの結論に至るのは仕方ないと感じている部分はある。
真の問題は、自分がレガシーなJavaScriptを書いているという自覚がない人間が、ここ数年の技術トレンドから乖離したコードを書き続けることで他のエンジニアやエコシステムそのものに悪影響を及ぼしているケースが散見されている。一行書く毎にグローバル汚染するスクリプトを見せられてもメンテ出来んと言われても、はいそうですねとしか言えないし、そういう人に最近のライブラリを触らせると遅くなるというのは、画面全体を一つのMustacheテンプレートにしてBackbone.Modelのパラメータ一つ書き換わる度に全部再レンダリングしてたりして、あ〜〜〜〜 となるわけで、辛い。
「片手間以上」のUX改善を行いたいなら、「片手間にJS」はもう無理
- JavaScriptの進化の方向性として「学習コストを下げる」方向には進化してない
- 昔ながらのデザイナの片手間JSや、サーバーサイドエンジニアの片手間JSは、現代的な設計に耐えうる品質ではない
- 現代的な複雑化したJavaScriptのアセットパイプラインは、他のフレームワークの一部として扱うには複雑すぎる
クライアントリッチなアプリケーションと滞在時間
初期ロードを長くとって良いサイトと、駄目なサイトがある。ツールやゲームやSNSは滞在時間が長いのでやっても良いのだけど、ニュースサイトやブログでコンテンツの読み込みで遅くなってるなら駄目。ニコ動画のトップページなんであんな重いんだろ。
そのトレードオフの判断が出来ないようなディレクターが音頭をとってると害悪で、お前のサイトはそんなに滞在する価値ない、と誰かが言う必要がある。かわりにCSSスプライトとかSVGフォントとか、マークアップのテクニックの方で頑張るべき。
主張
- 経営者がUX大事って言うんだったらJSエキスパートを雇え or 勉強しろ
ちなみに歴史的経緯でJSエキスパートは皆スキルセットが違うから業務にフィットするか難しい気はする。
僕の経歴は Python -> Node -> ゲームクライアント開発 -> フロントエンド なのでこういう発想になるし、シングルページを最適化するエンジニアなので、この記事がポジショントークになってるのは認める