実家の宗教と許嫁の話

pplogに投稿したポエム、Twitter投げたら結構反響があったのでこちらにも転載する。

僕の実家はモルモンで、そんで僕はその宗教とコミュニティが死ぬほど嫌いで東京に逃げてきたわけなんだけど、昔僕とある女の子の親同士が僕とその子をくっつけようと画策していたのが露見したことがあった。許嫁というのは釣りでかなり誇大表現なんだけど、まあ言葉のあやとしては構わないだろう。別に統一教会のようにコミュニティ内の結婚が縛られていたわけじゃないが、外の人間と結婚した人間の立場が悪くなるのはあったように思う。

その許嫁、結構可愛くて、そして乳がでかかったのを覚えている。自分が所属させられていた教区とは別の教区で、そこまで接点があったわけじゃなかった。宗教のことは置いといて、自分には不釣り合いぐらいに良い子だったので、わかったところで俺じゃあダメだろみたいな感じに思っていた。その子には彼氏いたかはどうか知らないけど、16歳の当時、自分にも「教会の外の」彼女がいたので、まあ皆そういう部分に対して親の介入を受けることはなかったように思う。

その女の子、高校二年生の時(同学年だった)、ある日突然姿を見せなくなって、半年ぐらいいなくなってたらしいことを聞いた。どうやら家に引きこもっていたらしい。気づいたら出産して男の子を産んでいた。父親が誰かはわかってるけど、妊娠中もDVを受けてたらしくて、その後連絡取れなくなったらしい。もちろんモルモンは他の宗教と同じく婚前交渉を認めてないんだけど、ついでに中絶も認めてなかった。彼女はそれに従って17歳で子供を産んで、たぶん今でもシングルマザーで一人で育てている。かなりの進学校にいたと記憶しているんだけど、高校は中退したと聞いた。 今では完全に他人事なんだけど、まあ世の中そんなもんかって思った。

宗教の二世はこういう感じにコミュニティにかんじがらめにされる。これを読んでる若い奴は、さっさと逃げた方がいい。ショーシャンクのように、監獄の中で良い人間と知り合えたとしても、それは監獄に入れられたことを肯定するものではない。(親はそれを理由に引きとめようとするだろう)。立派な教義があったとしても人間性の獲得には貢献しない。立派な奴はそれ以外の理由で立派だし、そしてそういう人間はそのコミュニティの中だけに存在するわけではない。内輪のルールにがんじがらめなる方が行動の選択肢を狭める悪影響のほうが結果としてひどいことになる。

自分はこの生まれから反モルモンというアイデンティティを獲得してしまったわけだけど、こんなもの、欲しくて欲しかったわけではない。悩まされないヤツのほうが幸せに決まってる。まあその結果として、このように屈折した人格と、内側の倫理を他者に押し付ける人間への憎悪と攻撃性を獲得して、それはそれでブログを書くのに役立ってはいるんだけども、属性だけでま○つもとゆきひろが好きになれないとかそういう弊害がある。

最近ではネットでググると教義の不備まとまってるからそれをコミュニティで言いまくると向こうから避けられて便利だと思う。

pplogはこういうことを書けて便利 https://www.pplog.net/u/mizchi